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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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ヘヴン (講談社文庫)ヘヴン (講談社文庫)
(2012/05/15)
川上 未映子

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評価:★★

過剰な演出がことごとくマイナスに作用

斜視を理由に『ロンパリ』というあだ名を付けられ、執拗ないじめを受ける僕。ある日、筆箱に「わたしたちは仲間です」とだけ書かれた小さな紙を見つける。差出人名は家が貧乏で、いつも不潔だという理由でいじめを受けているコジマという女の子であった。虐げられる二人の間で手紙を通じた密かな交際が始まる…。

いじめられる者同士の共感や連帯、果てはロマンスにまで発展しそうな予感さえする序盤は目新しさも伴って、なかなか興味深いです。

しかしながら、コジマの素性が明らかになればなるほど、二人に対して感情移入ができなくなっていきます。なぜなら、主人公がいじめられる理由とコジマがいじめられる理由には決定的な違いがあり、本来はその差から共感や連帯ではなく、嫌悪や対立が生み出されるはずだからです。二人の絆を敢えて曇らせるような設定は明らかに余計です。

また、本作の大きな山場である主人公と百瀬の会話も悪い意味で踏み込み過ぎです。いじめられる側といじめる側の論理を超越した次元での会話は全くこの物語には還元されていません。クライマックスも駆け足気味で、なんだか拍子抜けです。
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FC2blog テーマ:新書・文庫レビュー - ジャンル:本・雑誌

[2012/05/18 14:45] | ★★
[tag] 川上未映子
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ヘヴン (講談社文庫)(2012/05/15)川上 未映子商品詳細を見る評価:★★過剰な演出がことごとくマイナスに作用斜視を理由に『ロンパリ』というあだ名を付けられ、執拗ないじめを受ける僕
2012/05/18(Fri) 21:43:39 |  まとめwoネタ速neo
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