新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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窓鴉: 式貴士 抒情小説コレクション (光文社文庫)窓鴉: 式貴士 抒情小説コレクション (光文社文庫)
(2012/02/14)
式 貴士

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評価:★★★

ベスト版はやはりファンに向けたものか…。

人生のある時点で若返り始め、最後は赤ん坊になって死ぬ奇病が蔓延する世界で起こる愛の悲劇(「Uターン病」)。ほか、リリシズム溢れる傑作全十六編を収録。

全く時代を感じさせないエッジが効いた作品ばかりです。SF、ホラー、ミステリー…そして多くの作品に共通する少女への倒錯した感情……。理解し得ない部分さえも魅力へと昇華させる力があります。

しかし一方で、読み進めるごとに段々とページをめくるのが億劫になっていきます。似たような作品が多い為か、後から読む作品の魅力がどんどん薄まっているのです。「単行本にまとめる際には、色々なパターンの作風が味わえる、一人雑誌のような短編集となるよう腐心していた。」と巻末の解説で著者の言葉が引用されていることからもわかる通り、これは明らかに編集側の問題です。作家性を尊重するのであれば、『抒情小説コレクション』などと銘打つこと自体がナンセンスなのです。

もちろん旧来のファンであれば、また別の趣もあるでしょうし、原書を読みたくなったという点ではベスト版の役割を果しているとも言えなくはないか……何とも複雑な思いです。
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[2012/02/24 18:21] | ★★★
[tag] 式貴士
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