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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)
(2012/02/16)
湊 かなえ

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評価:★★

長編ではなく、短編ならば…

高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。他人に打ち明けることの出来ない傷を抱える少女たちが「死」と向き合い、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは…

「カルピスの量はいっしょで水だけ増えているって感じ。」…由紀が自らの交友関係を指した言葉です。他にも『紙ふぶき』のシーンなど思わず「オッ」と唸りたくなるような表現や描写が随所に散りばめられている点は良いです。

物語に用意された『しかけ』自体もなかなかおもしろいのですが、その過程が稚拙というか、とにかく余計な部分が多過ぎます。重病の少年や老人ホームでの出来事を少女たちと関連付けようとした結果、幾多の偶然が重なり過ぎていますし、なまじ少女たちの心情や行動を描き込んでせいで、理解不能な言動や行動が目につきます。

もっと三人の少女に的を絞って、人物描写も最小限にし、ミステリアスな部分を多く残した方がラストの『しかけ』が際立ったはずです。
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FC2blog テーマ:新書・文庫レビュー - ジャンル:本・雑誌

[2012/02/17 18:45] | ★★
[tag] 湊かなえ
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