新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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百万円と苦虫女 (幻冬舎文庫)百万円と苦虫女 (幻冬舎文庫)
(2012/02/09)
タナダ ユキ

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評価:★★★★

絶妙な幸薄感。主人公はそこから抜け出せるのか!?

短大卒業後、就職せずにあまつさえ前科者になってしまった鈴子。当然の如く、家族やご近所とはますます気づまりな関係になっていく。鈴子は何処にいても所在がない思いをする内に、いっそ所在そのものをなくしてみようと思い立つ。「百万円貯めては住処を転々とする」というルールを作り、あてもない生活を送ろうとする鈴子を待ち受けるものとは…

誰かに怒りをぶつけようとした際に、相手はおそらくこう言い返すだろうと想像してしまい……返す言葉がないと悟ると、結局矛を収めてしまう。身に覚えのある方なら多かれ少なかれ、主人公の鈴子に共感出来るはずです。

その土地や人々になるべく馴染まぬ様に生きていこうとする鈴子ですが、図らずとも誰かに影響を受け、そしてまた誰かに影響を与えていく。良くも悪くもこれぞ人生…そんな余韻に浸れる良作です。

但し、最後の恋愛話で急に俗っぽくなり、途端にそれまでの輝きが失せてしまいます。鈴子が単に心優しい女性としか描かれていないし、お相手の中島君がいくらなんでも幼稚過ぎて、ラスト付近は全く感情移入出来ません。
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[2012/02/10 18:15] | ★★★★
[tag] タナダユキ
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