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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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チェーン・ポイズン (講談社文庫)チェーン・ポイズン (講談社文庫)
(2012/01/17)
本多 孝好

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評価:★★

コントのオチが一発芸!? 我ながら言い得て妙だと思います。

「本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか? 一年頑張ったご褒美を差し上げます」。誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々、孤独な女性にかけられた謎の人物からのささやき…そして女性はその一年後--。聴覚に障害を患った若手天才バイオリニストと妻子を殺害された会社員の男性が同種の毒物で自殺を図った。週刊誌の編集部に所属する原田は一年程前に両名の取材経験があり、二人の絶望を目の当りにしていた。そんな矢先に平凡なOLがやはり二人と同種の毒物で自殺したという事件が舞い込む。執拗に三人の接点を探ろうとする原田が目にした現実とは…

死に焦がれる人間に安寧の死が約束されたら…着眼点は素晴らしく、途中まではグイグイ引き込まれます。

しかし、終盤の「ひっくり返し」で全て台無しです。確かに最初は「あっ!?」と驚かされ、ベージを読み返したりもしましたが、最終的には「だから何?」という結論に達することに…要するにそれまで語られてきた「ストーリー」と「オチ」が上手く噛み合っていないのです。よくよく考えれば伏線の張り方も不格好だし、肝心の「オチ」も彼女にとっては毒にも薬にもなっていません。「オチ」を際立たせたいのなら、彼女の一年間は最小限で語り、いっそのこと短編にすべきです。どっちつかずな居心地な悪さがつくづく惜しい作品です。
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FC2blog テーマ:新書・文庫レビュー - ジャンル:本・雑誌

[2012/01/19 18:00] | ★★
[tag] 本多孝好
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人はみな孤独です。誰だって一人分の孤独を抱えている。そんなものに重いも軽いもない。等しく一人分の孤独を、みんな抱えているんですよ。 第百五十回 本多孝好の『チェーン・ポ
2012/02/27(Mon) 16:09:22 |  やおよろず書評
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