新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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冬の陽炎 (幻冬舎文庫)冬の陽炎 (幻冬舎文庫)
(2011/12/06)
梁 石日

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評価:★★

カモフラージュが一切ない落とし穴に、何故か最短距離で突き進む主人公の物語です。もちろん結末は……しかし、その穴は以外と浅かったようです。

借金から逃れるため、妻と子供を捨て東京に流れ着き、歩合制のタクシードライバーとしてその日暮らしを送る主人公。ある夜、彼はは不審な白いワゴン車を見つける。その中で行われていたのは練炭による集団自殺。数日後、唯一生き残った女性の姉が訪ねて来て、彼の生活は一変した。暗く深い闇を抱えた女性とすべてから逃げ続ける男の感覚は、次第に麻痺していく。そんなある日、彼は客の忘れ物である黒いボストンバッグを発見する。その中に、現金2300万円、宝石、〇〇があった。己の欲に突き動かされた人間達が群がり始め、互いに牽制し、欺き合うが…。

何か不穏な、じとっと湿った雰囲気を作り出すのは上手いとは思いますが、それ以外の部分は…

序盤からとにかく無為なエピソードがだらだらと続きますし、主人公の行動一つ一つも全く理解出来ません。そもそも借金から逃れるために家族を捨てるような男が非合法に大金を手にした際に、知り合ったばかりの女性にそれを打ち明け、あまつさえ預けるようなことをするものでしょうか。サスペンスにおける緊張感は登場人物が与えられた状況の中で何とかベストな選択肢を模索するからこそ生まれるものです。本作は残念ながら、その要素が欠落しています。
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[2011/12/09 17:45] | ★★
[tag] 梁石日
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