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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)
(2011/11/15)
池井戸 潤

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評価:★★★★

相変わらず「外さないな」というのが率直な感想です。本書もお堅い企業小説ではなく、万人向けのエンターテイメント小説に仕上がっています。

大学の建築学科を卒業、中堅ゼネコンに入社して四年目を迎える主人公。ある日、突然本社の『業務課』への異動を言い渡される。ずっと現場で働いてきた自分が何故?『業務課』の仕事は大規模公共工事の受注獲得、役所への根回しや入札業者間での工事価格の調整…すなわち『談合』であった。『談合課』とも揶揄される『業務課』において主人公は現場では見えなかった現実と向き合っていくことに…

他の方のレビューで『談合』や『主人公とフィクサーとの関係』等についてもっと描き込んで欲しかったという声もちらほれ聞かれ、そのあたりについては私も概ね同意見です。しかし、文庫版で600ページを超える分量にもかかわらず、「もっと掘り下げて欲しい」という声が聞かれること自体が同時に作者の凄さを物語っているような気がします。

最終的に本筋とは上手く絡まなかったという印象もありますが、主人公と銀行員である恋人との関係は大変興味深いものがあります。特に序盤の気まずい雰囲気は秀逸で、「このすれ違いはきついな」と他人事ながら思わず胃が痛くなる程です。男女ともに多少なりとも身につまされる部分はあるのではないしょうか。帯に書かれた『彼女とヤバい。』は伊達じゃないです。
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FC2blog テーマ:新書・文庫レビュー - ジャンル:本・雑誌

[2011/11/21 19:15] | ★★★★
[tag] 池井戸潤
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