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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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君が悪い (光文社文庫)君が悪い (光文社文庫)
(2011/08/10)
新堂 冬樹

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評価:★

とあるライターさんがインタビューで文章が上手くなる方法を聞かれ、「とにかく文字数を書くこと。そして一人でも多くの人に見てもらうこと。」と答えていました。その言葉に心を打たれ、私はこのブログを始めたのですが本書と出会ってから早くもその心が揺らいでしまいました。

断っておきますが、私は作者の著書を10冊以上読んでいるそこそこのファンです。お得意の残酷描写やブラックな展開も基本的には好きです。ですから、生理的に合わないとか嫌悪感から★をつけたわけではありませんのであしからず。

中学教師の竹林という男が些細な諍いから殺人を犯してしまい、その殺人を隠すためにさらに殺人を重ねてしまうという話です。

特にサスペンス的な要素もなく、文字通り取って付けたように次から次へと竹林に殺されるだけの脇役が登場し、残酷な殺され方をしていきます。報復や脅迫の意味を持たない残酷な行為は単に気持ちが悪いだけです。長編としては短めの小説ですが、単調な展開が続くので驚くほど長く感じました。ラストの展開も意外性のかけらもなく、今さらそれがどうしたというようなオチでした。

他の方のレビュ-でどこまでも手前勝手な竹林が作者の過去作『吐きたいほど愛してる。』に収録されている「半蔵の黒子」という短編の主人公の毒島半蔵を彷彿とさせるキャラクターだと言われています。しかし、半蔵は本作の竹林が足元に及ばない程に狂っています。半蔵より平凡な竹林で長編を作るのだからよほどストーリーに工夫がないと退屈な作品となるのは自明の理です。終盤にかけて思い出したように狂った人物として描かれる竹林と違い、序盤から全開(壊)の半蔵は一見の価値有りです。

吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)
(2007/07)
新堂 冬樹

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FC2blog テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

[2011/08/18 20:50] |
[tag] 新堂冬樹
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