新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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乱反射 (朝日文庫)乱反射 (朝日文庫)
(2011/11/04)
貫井徳郎

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評価:★★★

思わず眉をひそめたくなる言動、かといって表立っては非難出来ない。なぜなら誰しもその程度のことなら思いあたる節があるから…

虚弱体質の大学生、森林伐採に反対する専業主婦、車庫入れが苦手なデパート店員、「大過なく」を理想とする市役所職員、責任を持つことを避けてきた内科医…それぞれの本当にちょっとした利己的な行動が、幼い命を奪う一因となっていく…事故で愛する我が子を失った両親はいったい誰を責めれば良いのか?

終盤にかかるまでの群像劇は本当に素晴らしいです。どちらかと言えば『善人』に分類されるだろう様々な登場人物の何気ない日常とその葛藤が個々に描かれていくだけなのですが、終始退屈することなく読ませる作者の筆力は並外れたものがあります。

但し、子供を亡くした父親が事故に関わりのある人々を糾弾していく下りになると途端に退屈な話になります。読者にはその事故が何故起こり、人々がどう関わっているのかがわかっているので、全くサスペンス要素や盛り上がりがありません。さらに、最も引っかかったのが父親がある事に気づき慟哭する場面です。その場面を描いてしまったせいで本書の魅力が半減しています。その事に気づかないからこそ……非常に惜しいです。
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[2011/11/07 19:25] | ★★★
[tag] 貫井徳郎
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