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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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風花病棟 (新潮文庫)風花病棟 (新潮文庫)
(2011/10/28)
帚木 蓬生

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評価:★★★★

一遍が五十ページに満たない短編集ですが、その一遍が下手な小説一冊を超えるほど濃密な内容となっています。

「患者」や「病気」ではなく、全て「医師」を主役とした十篇からなる短編集です。医師も誰かの子であり親であり、時には病気に侵されることもある。表紙やあらすじからすると、感動的な物語ばかりを想像してしまいそうですが、どちらかと言えば哀しいエピソードが多く、思わずぞっとする描写も随所に挟み込まれています。

各編に登場する医師達に実在のモデルが存在するのではないかと思うほどリアリティがあるのは現役医師である作者ならではの魅力でしょうか。徹底的に医師の視点に拘った点も新鮮で良かったです。また、各編にシンボルとなる「花」を登場させることで、重くなりがちな話にも情緒的な趣を感じさせてくれます。

強いて難を言えば、物語の構成や着地点が似通った話がいくつかあったので、いっそのこと半分の五編ぐらいに絞っても良かったのでは…それでも十分に読み応えはありますし、シンボルとなる「花」同様に各編が際立ち、より強い印象を読者に与えることになるでしょう。
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FC2blog テーマ:新書・文庫レビュー - ジャンル:本・雑誌

[2011/11/04 19:50] | ★★★★
[tag] 帚木蓬生
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