新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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瞳の中の大河 (角川文庫)瞳の中の大河 (角川文庫)
(2011/10/25)
沢村 凛

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評価:★★★★★

ファンタジー物に対して、斜に構えている人こそ読むべき作品です。よくある英雄譚やおとぎ話だと高を括って、本書を手に取らないのは本当にもったいないことです。

叛乱軍との内戦に明け暮れる架空の王国を舞台に、祖国を守ることに生涯をかけた王国側の軍人を主人公とした物語です。軍記物というよりは、主人公を取り巻く人間ドラマを中心に描いた作品です。「男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうした。最初の邂逅から二十数年の間に、ふたりがともに過ごした夜は三度きり。」…ロマンスだけではなく、複雑な出生を抱える主人公とその家族・親族との関係も描かれていきます。

終章を含めると全43章という比較的短い章で構成され、時節や語り手が目まぐるしく変化していきます。登場人物も多いので序盤こそ読み進めるのに難儀しますが、一見脈絡のない章の積み重ねで一つの物語を紡いでいく構成力は素晴らしく、読み進めるごとにその世界に引き込めれていきます。

主人公や主要人物はもとより、脇役、ひいては名前さえない端役のセリフや心情まで丁寧に描かれていますので、思わず「グッとくる」場面を上げたらきりがない程です。あらゆる人物や場面を通して人が持つ「強さ」と「弱さ」を問いかけ続けてくれる一気読み必須の傑作です。
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[2011/10/27 20:06] | ★★★★★
[tag] 沢村凛
トラックバック:(0) |

こんばんわ
Medeski
>終章を含めると全43章

評価:★★★★★で、上のような章運びを考えると、ちょっと読みたくなってしまいました。短い章を列ねる連作短編って絶対面白いものだと思うのですが、それも長いと飽きるモノ。なのに、飽きなかったって時点で食指が動きますね。ファンタジーってのがまた良さそう。


文雀
Medeskiさん

コメントありがとうございます。

飽きるどころか、パズルのピースを埋めていくように、読むほどに魅かれていく作品です。

本当におすすめですよ。



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この記事へのコメント:
こんばんわ
>終章を含めると全43章

評価:★★★★★で、上のような章運びを考えると、ちょっと読みたくなってしまいました。短い章を列ねる連作短編って絶対面白いものだと思うのですが、それも長いと飽きるモノ。なのに、飽きなかったって時点で食指が動きますね。ファンタジーってのがまた良さそう。
2011/10/28(Fri) 04:26 | URL  | Medeski #IUwi89bI[ 編集]
Medeskiさん

コメントありがとうございます。

飽きるどころか、パズルのピースを埋めていくように、読むほどに魅かれていく作品です。

本当におすすめですよ。

2011/10/28(Fri) 21:11 | URL  | 文雀 #-[ 編集]
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