新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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天神のとなり (光文社文庫)天神のとなり (光文社文庫)
(2011/10/12)
五條 瑛

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評価:★★

本作を一言で表すなら『薄味のカレー』ですかね。スープやお味噌汁ならば薄味でもそれなりの味わいはあるものですが…

元大学教授の主人公はかくかくしかじかな理由で、ヤクザの若頭に拾われて、命じられるままに探偵の真似事のようなことをして暮らしています。物語は5編から成る連作短編で、ヤクザ絡みの調査を軸としたミステリーと主人公と同じように脛に傷を持つ登場人物達がお互いに支え合う様が描かれていきます。

始めに『薄味のカレー』と称しましたが、要するに『スパイス』=『主人公に対しての枷』がほとんど効いていないのです。作中では「堕ちるとこまで堕ちた」とやたらと悲観的な主人公ですが、傍から見ればかなり悠々自適な生活を送っています。たまの仕事で法を犯すこともなく結構なお金を貰い、気の合う仲間達に囲まれている生活をドン底みたいに言われても…「むしろあんたが羨ましいぞ、このリア充が!!」と思わず悪態の一つもつきたくなる程です。

そもそも主人公が置かれている境遇にいろんな意味で必然性が無いのも気になります。主人公が起こした『あの事件』が二度と堅気の生活が送れなくなるようなものなのかは疑問が残りますし、広域暴力団の若頭がお金を払ってまで主人公に調査を依頼する理由はさらにわかりません。ありきたりですが、主人公が元警官なら話はわかりますが…元大学教授という実績や肩書は実際の調査においてもほとんど役に立っていません。

ラストは明らかにまだ先があるような終わり方です。今後はもう少しスリリングな展開になりそうなので、続編に期待したいと思います。
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FC2blog テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

[2011/10/14 19:40] | ★★
[tag] 五條瑛
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