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新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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ヨコハマ B-side (光文社文庫 か 52-1)ヨコハマ B-side (光文社文庫 か 52-1)
(2011/09/13)
加藤実秋

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評価:★★★

まだ何者でもない若者たちの「渇き」や「嘆き」が軽妙なタッチで描かれた作品です。小さな一筋の希望らしきものを見つけ、前向きに生きていこうとする姿には好感が持てました。

横浜駅西口で働く「街頭ティッシュ配り」「カラオケボックスの店員」「見習い美容師」などの日常とそこで起こるちょっとした事件を描いた連作短編です。ビブレ前広場という舞台を中心とし、編により主役と脇役が入れ替わっていきます。また近頃、街で噂の「パニッシャー」というプチ・テロリストの話が各編を縦断し、徐々にその事件の真相にも迫っていくのですが…

一人前にはなりきれていない若者特有の心情が上手く描かれていますし、神奈川県の各地域に存在するヒエラルキーもなかなか興味深かったです。ミステリー要素はちょっと弱い気もしますが「蓋を開けてみればこんなものか」という感じがこの作品には合っていたと思います。

難点は登場人物がそんなに多くない割には誰のセリフや考えなのかが一読しただけではわかりにくかったり、場面を上手くイメージできない描写が出てきたりと、ちょと文章が拙いのではないかと感じてしまった点です。

おすすめの短編は『女王様、どうよ?』です。ストーリーも一番しっかりしていましたし、「ハマッ子」と「タマっ子」の会話のやり取りは笑えました。

今回は「若さってやっぱり良いよね」ということで、金城一紀の『ゾンビーズシリーズ』をおすすめしておきます。破天荒な学生生活を送る男子高校生達の話なのですが、笑いあり涙ありの傑作揃いです。



読み終わる頃になると、「こいつらとまだ一緒にいたい」と本気で願ってしまうような作品です。
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FC2blog テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

[2011/09/22 19:48] | ★★★
[tag] 加藤実秋
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