新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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床屋さんへちょっと (集英社文庫 や 38-5)床屋さんへちょっと (集英社文庫 や 38-5)
(2012/08/21)
山本 幸久

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評価:★★★★★

読んでいる最中でも、読み返したくなる。

宍倉勲は二十代半ばで父が興した製菓会社を引き継いだが、十五年後に倒産させてしまった。父に対するコンプレックス、従業員に対する懺悔…様々な思いを引きずりながらも、勲は再就職した繊維会社で定年を迎える。働くことの意義、家族との絆…勲の半生を通して、大切な何かがぼんやりと浮かび上がる。

作中にドラマチックな出来事はほとんどありません。いやむしろ、敢えて描かれないと言うべきでしょうか…登場人物たちが過去の苦労や内に秘めた思いをなかなか明かしてはくれないので、読む側はそれを『汲み取る』ことしか出来ません。『夫と妻』・『父と娘』が時間を重ね、各々が成長することで理解を深めていくのと同じように……。

5年後、10年後、20年後……再読する度により多くを『汲み取る』ことが出来るようになり、心打たれる場面が増えるはずです。もちろん、今すぐに読み返しても冒頭から号泣すること必至、正に珠玉の一冊です。
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[2012/08/21 17:33] | ★★★★★
[tag] 山本幸久
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