新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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評価:★★★

遺産相続人と老刑事のW主演!?

財政破綻寸前の山岬市に全財産を寄付するという遺言を残し、亡くなった干場家の当主。6年後、その甥を名乗る干場功一という男が突如現れる。本来の遺産相続人にあたる彼は、市から財産を取り戻す権利を持つ。地元のヤクザ、土建屋、東京の企業舎弟…様々な勢力が干場に接触を図り、もつれた糸が絡み合うなか、大きな石の下に隠れていた“毒虫”たちが動きだす。

文庫版上下巻で900ページを超えるボリュームですが、筆力があり、場面の切り替えも早いので、それほど長さを感じさせません。

しかし、蓋を開けてみれば、ボリュームの割に印象に残らないのもまた事実。ストーリーが穏当ということもありますが、何より悪役たちが揃いも揃って小者ばかりで、突き抜けた『激しさ』や『えげつなさ』を持った人物がいません。

さらに言うと、主人公が渦中の人物である干場から刑事の安河内に徐々にシフトしていく点も解せません。そのせいで、ヒロインは添え物に序盤から登場する高校生たちはいらない子になってしまっています。オチがオチなので、初めから安河内を主役に据えて、干場はもっと掴みどころがない人物として描けば良かったのではないでしょうか。
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[2012/08/17 16:00] | ★★★
[tag] 大沢在昌
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