新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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罪と罰の果てに (光文社文庫)罪と罰の果てに (光文社文庫)
(2012/11/13)
永瀬 隼介

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評価:★★

詰め込み過ぎて何もかもが中途半端に…

千葉県房総半島の漁師町。人々から『キリストさん』と慕われる古紙回収業の男に当時中学生であった幸太と東一は『神』を見た。聖斗は両親が新興宗教にはまったせいで、妹の聖美と共に親戚の家で奴隷のような生活を強いられていた。同じ町で育った4人が17年後に東京で再会し、封印された過去が明らかになる―。

辛うじて興味が魅かれたのは序盤のみ、蓋を開けてみれば何でもない話をよくもまあここまでこねくり回したものです。

登場人物達がその場その場で都合良く行動していくので、各キャラクターに一貫性がなく、魅力も感じなければ、感情移入も出来ません。本当に最後の最後まで誰が誰だがわからない始末…。

『新興宗教』・『ヤクザ』・『アフリカ』……あらゆることエピソードが結ばれることなく迎えるラストは貧弱としか言いようがありません。
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[2012/11/24 18:00] | ★★
[tag] 永瀬隼介
トラックバック:(0) |
横道世之介 (文春文庫)横道世之介 (文春文庫)
(2012/11/09)
吉田 修一

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評価:★★★★★

当時、誰もが『世之介』だった!?

長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての大学生。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている―。

『ザ・大学生』とも言える本当に平凡な青年の一年を切り取った作品。大学生活の大半を住める『怠惰』に溢れ、程よくコミカルで、とにかくのほほんとしています。

では、何がそこまで心を打ったかというと……すいません…上手く説明出来ません。物語の起伏が激しいわけではないですし、それどころか中途半端なエピソードも多い。それでも只々『眩しい』のです。さらに、その『眩しさ』は読者が年齢を重ねるほどに増していくような気がします。

なんでもない話のはずが、なぜか涙が込み上げてくる。構成の見事さと相まって、大袈裟ではなく『全ての人が愛おしくなる』傑作です。
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[2012/11/11 20:18] | ★★★★★
[tag] 吉田修一
トラックバック:(1) |


igaiga
横道世之介 文庫になったのですか~。
私、この本初めて読んだ吉田作品で、
どちらが作者さんか分からなかったという(^^;)

これは私も号泣しました。
なんてことはない80年代ですが、
世之介が与えた影響。
特に祥子さん。
素晴らしかったです。


文雀
igaigaさん

コメントありがとうございます。

おしゃっる通り、祥子さん最高でした。
なんかもう…って感じで涙が止まらない。

私は『悪人』よりもこっち方が好きです。






捧げます
陽子
y329F112
故・スティーブ氏に捧げます。
私の貞操、捧げます。
http://1T44rp78.forsteeeve.net/1T44rp78/

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敗者復活 (徳間文庫)敗者復活 (徳間文庫)
(2012/11/02)
藤田宜永

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評価:★★

長編ではなく、連作短編向き

経営していたスーパーで粉飾決算に手を染め服役、流転の末に老朽化した場末のバッティングセンターの経営者におさまった崎見邦彦。服役時代の仲間からの電話、バッティングセンターの土地売却、別れた妻子との再会…平穏な生活を送っていたはずの崎見が守るべきもののため、再び戦いの渦へ-。

とにかく長い……物語の本筋であるバッティングセンターの土地売却自体の内容が薄いので、なおさらそう感じます。

本書の見所はそこではないというのはわかりますし、様々な境遇の大人達が寄り集まり、行われる交流に趣があるのは事実です。

しかしながら、長編としての体裁を保つ為に脇役達を無理にでも本筋に絡ませようとする『こじつけ』は頂けない。そのせいでストーリー進行がわかりづらくなっていますし、あらゆる人物の心情を逐一説明し過ぎる点が冗長さに拍車をかけています。
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[2012/11/04 17:53] | ★★
[tag] 藤田宜永
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