新刊の文庫小説を★の数で採点し、稚拙な文章も添えます.。ネタばれは少なめに、皆さんが本を手に取るきっかけになれば幸いです。                                                            
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夜行観覧車 (双葉文庫)夜行観覧車 (双葉文庫)
(2013/01/04)
湊 かなえ

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評価:★★★

傑作になり得る要素は感じられるが…

父が「被害者」、母が「加害者」!?高級住宅地に住むエリート一家の高橋家。事件当時、家にいたはずの次男は、その日を境に失踪する。警察も、高橋家の残された子供たちも、そして高橋家の騒ぎに耳をそばたてていた遠藤家、隣家で自治会婦人部の会長を務める小島家の妻も真犯人は次男ではないかと考え始める…。

人間にとって『家』や『家族』とは何なのかというテーマの掘り下げ方には光るものがあります。但し、それを雄弁に語る力が登場人物やストーリーにないのもまた事実。

高橋家・遠藤家・小島家という視点を用意したのは著者の作品らしい試みですが、三家族がどうにも上手くリンクせず、それを補うための男性アイドルもこじつけにしか感じられません。

これまでの作風に囚われず、一家族に絞って作品を書き上げることが出来れば、真に著者の新しい境地が開けるのではないでしょうか。
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[2013/01/14 22:18] | ★★★
[tag] 湊かなえ
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贖罪 (双葉文庫)贖罪 (双葉文庫)
(2012/06/06)
湊 かなえ

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評価:★

『告白』>『少女』>『贖罪』

誇るべきところは空気のきれいさ、そんな穏やかな田舎町で起きた惨たらしい美少女殺人事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる――これで、私の罪は、償えたのでしょうか?

(原稿依頼)
『少女』は今一つ読者に受け入れられませんでしたね…やっぱり『告白』みたいなのをもう一回頼みますよ!
(原稿チェック)
『告白』と比べると少しインパクトに欠けますよね…もっと刺激的な描写……少女が犯されるシーンとか入れましょうよ!

※以上はあくまで想像上のやり取りですので、あしからず…

私は作品を評価する際に、シリーズ物でもないかぎりはなるべく作品単体で評価するように心がけています。しかし本作はどうしても過去作の『告白』とは切り離せないというか……はっきり言って酷似しています。

同じく過去作の『少女』については、個人的に評価が高い作品とは言えないものの、本作と比べれば作者が何かを表現しようとする心意気みたいなものが伝わって来ました。

「本当に作者はこれが書きたかったのか」と疑問を感じずにはいられません。
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[2012/06/07 17:00] |
[tag] 湊かなえ
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少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)
(2012/02/16)
湊 かなえ

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評価:★★

長編ではなく、短編ならば…

高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。他人に打ち明けることの出来ない傷を抱える少女たちが「死」と向き合い、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは…

「カルピスの量はいっしょで水だけ増えているって感じ。」…由紀が自らの交友関係を指した言葉です。他にも『紙ふぶき』のシーンなど思わず「オッ」と唸りたくなるような表現や描写が随所に散りばめられている点は良いです。

物語に用意された『しかけ』自体もなかなかおもしろいのですが、その過程が稚拙というか、とにかく余計な部分が多過ぎます。重病の少年や老人ホームでの出来事を少女たちと関連付けようとした結果、幾多の偶然が重なり過ぎていますし、なまじ少女たちの心情や行動を描き込んでせいで、理解不能な言動や行動が目につきます。

もっと三人の少女に的を絞って、人物描写も最小限にし、ミステリアスな部分を多く残した方がラストの『しかけ』が際立ったはずです。
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[2012/02/17 18:45] | ★★
[tag] 湊かなえ
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